アナログ金木犀

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【リゼロ】 世界に愛されなかった女

こんにちは、有象無象 (@kgmyshin) です。

この記事は Re:ゼロから始める Advent Calendar 2016 三日目の記事です。

これまたきっとネタかぶりしてしまうのでしょうが、とはいえ好きなのだからしょうがない!!

そうみんな大好きリゼロのヒロインこと エルザ・グランヒルテ について記事を書きたいと思います。アニメより先の ネタバレ ありなので、困る方はここで引き返してください。

ちなみに自分はWeb小説第4章まで、しかもそれなりに前にみたので、結構忘れてしまってたりする、というステータスです。

エルザ・グランヒルテについて

エルザの特徴をざっとあげると、美人でエロいだけでなくめっちゃ強い。そして冷静な喋り方をするわりに、かなりイってしまっている快楽殺人者。それも腸が好きという異常性壁を持っている、といったところでしょう。

これだけでも結構設定がモリモリで、それでも成り立っているというのはそのそれぞれの特徴のバランスの絶妙さにあるのかもしれませんね。 変にエロさを押したりせずに、強さの方にステ振りしてうまく調整されているように感じました。

世界に愛されなかった女

アニメ第一話「始まりの終わりと終わりの始まり」、フェルトがエルザに攻撃を仕掛けた時の一幕です。

「風の加護?」

「素敵。世界に愛されてるのね、あなた。妬ましい。

ここがすごく個人的に印象的なシーンでした。

風の加護そのものではなく、恵まれていること自体に妬ましさを感じている。唯一と言っていいかもしれない、エルザが素で劣等感を抱いていたシーンでした。

その後はスバルの腸をさばいて、エルザらしさ全開のシーンにつながります。

エルザ 「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり...そう、ゆっくりと熱がうしなわれ...」

エルザの劣等感の出処は生い立ちまで遡ることで見えてきます。そしてそこではじめてエルザにとっての腸がなんなのか?を理解することができます。

(アニメではエルザの生い立ちには触れられていません。。)

生い立ち

第四章128 『血肉と臓物まで愛して』にて、エルザは自信で生い立ちを語っています。

私の生まれた北国のグステコは、とてもとても寒い土地だったわ。 貧富の差が激しい国柄で、貧困層では捨て子なんて珍しくもない。私もそんな子どもの中の一人で、物心ついたときには親もなく、泥水を啜って生きていたの。 物を盗んだり、人を脅したり、そういうことでどうにか日々を過ごしていて、周りの顔ぶれが変わることもしょっちゅう。何のために生きているのか、幸せってなんのことなのか……そんなことを考える暇もない日々だったわ。

エルザは北国の寒い土地での捨て子。物心ついたときに親もいないというのは凄まじい環境です。。

あの日は、特に寒い日だったわ。 高い山々から吹き付ける風は強く冷たくて、町中が凍りついていた日。吐いた息も凍りそうな極寒の中で、盗みを働いた私は商店の店主に取り押さえられたの。 殺されても文句の言えない環境だったけど、私は女だったから。下品に笑って、私の服を引き剥がそうとしたその男の顔が今でも思い出せるわ。 寒い風が吹いている中で、上着を脱がされて、下着も奪われて……何をされるのかよりも、凍えて死ぬ方が先じゃないかって思ったとき、私はたまたまガラス片を拾ったの。 何か考えて、そうしたわけじゃないわ。ただ、拾ったガラス片を、圧し掛かってきたお腹に突き立てて、動かして、切り開いただけ。

その男の悲鳴も、誰かの命を奪ったことの感慨も、何も感じなかった。ただ、私は冷たい風の中で、思ったのよ。

血と臓物は、なんて温かいんだろう――

まとめると、世界に愛されなかった散々な環境に生まれ育ったエルザは何にも恵まれず、そして死の淵の彼女を救ったのが腸だった。その結果としてエルザ・グランヒルテという異常者がうまれてしまった。

だからこそ、風の加護を受けているフェルトに嫉妬してしまった。まだ貴族とかならわかるが、貧民街の少女なんかに。

自分が読み進めているところまではまだまだエルザには秘密があります。これからも読んで考察することで世界に愛されなかった女エルザに関して深く知っていけたらと思いました。