アナログ金木犀

つれづれなるまままにつれづれする

リクルートマーケティングパートナーズを退職しました

二月末にリクルートマーケティングパートナーズ (以下RMPとします) を退職いたしました。

感謝ばかりです

そもそも大きな会社で働いたことのない自分をすんなり受けいれてくれたことから感謝しています。

環境の話

同じリクルートグループでも雰囲気だったりローカルルールだったりで多少異なるかもしれないのでRMPに限った話として。

勤務場所・時間

RMPではリモートワークが本当にフルで使えました。

満員電車を避けるために朝だけリモートワークしたり、また家でなくても東京各地にサテライトオフィスを借りてるので集中したいときはそっちを使ったりしていました。

コアタイムなしのフレックスだったので朝はゆっくりしたり、逆にすごく早くから始業したりと自分のパフォーマンスが発揮できる時間帯で仕事ができました。

評価制度がしっかりしている

リクルートらしい評価制度でなるほどと思うところがたくさんありました。 もともと営業の会社なので若干ミスマッチなところもあるのですが (エンジニアに向けて絶賛最適化中です) 、それでもしっかり評価されてるなぁと感じました。

2年9ヶ月いて、半年に1回の昇級タイミングではだいたい毎回給料が上がりました。 (もちろん人によります。言いたいのはちゃんと上がるってことです。)

給料が毎回上がったっていうのは実際は僕の初めの給料が低かったという可能性もあるのですが、それでも前職に比べたら全然もらえてた方でした。

本当に成長できた

0->1, 1->10 を経験できた

自分がもともとRMPに入ったのは 0->1, 1->10 を経験したかったというのが1番の理由です。

というのも、自分は個人でサービスを作って安定して売り上げがでるくらい使ってもらえるまで軌道に乗せる、というのを数スレッド回すというのが昨今の目標なんです。

スタートアップなども考えましたが、すでにノウハウを持ってるリクルートで新規事業に関われるのであれば...!と決めました。

実際入社してからはノウハウもなんとなく理解することができました。またリクルートのやり方は個人では再現性がないんだなことも理解できました。

イデア自体に突拍子やユニーク性はあんまりいらなくて、しっかりしたものをしっかり作って、ちゃんと広報して顧客に合わせて営業するという、言葉にすればシンプルですがそれぞれを高いレベルで実行できればビジネスは育っていくんだなぁと思いました。

思想が変わった

もともとエンジニア至上主義みたいな考えがちょっとありました。 企画もグロースも広報もデータ見て改善していくのも全部エンジニアがやればいいじゃんみたいな考えです。

前職がスタートアップで、その場所ではそれが正しかったんですが、大きな組織ではその限りではないなとすぐに悟りました。

RMPに入社してからは 優秀な企画の人 がいるチームで働き、「あぁ、企画もエンジニア並みに専門職じゃん」と考えるようになりました。数年以内に何億円何十億円のビジネスを作る約束をして実現する能力は、今のところ僕にはありません。

それ以降は一層リスペクトして接するようになりました。今では全部エンジニアがやるんじゃなくて お互い歩み寄っていくべきなんだ と考えています。

リードエンジニアや開発グループのマネージャーを務めさせてもらった

消去法かもなんですが、やらせていただきました。

グループマネージャーになってからは本当に血反吐を吐くほどにはいろんなことを考えて悩んで、ある程度実体験に基づいた考えみたいなものも持つようになりました。箇条書きで書くと下記みたいなところです。

  • どうやって強いグループにしていくべきなのか
  • チームの自立をどう促していけばいいか (自分がやってもしかたない)
  • どうやっていいエンジニアを採用していくか
  • エンジニアの働きやすい環境とは
  • エンジニアを評価するには
  • いいエンジニアの文化をどう醸成して行くか
  • エンジニアと非エンジニアの関係性(個人間)について
  • エンジニアと非エンジニアの関係性(グループ間)について
  • 他エンジニアグループとの関係性について
  • などなど

結局、任命してもらったにも関わらずグループマネージャとしては未熟なまま、8ヶ月間ほどで外れさせてもらいました。 外れた理由は複合的な理由が多くあるんですが、自分がメンバーだったら数ヶ月後に辞めるって言ってる人にいろいろ言われたくないなぁと思ったのが大きなところを占めます。

グループマネージャとしては微妙だった僕もリードエンジニアとしてはうまくやれたのかなと考えてます。 僕は リードエンジニアのあるべきゴールは自分が外れてもしっかり回るチームを作ること だと考えています。 2年9ヶ月でプロダクトを作り上げながら若手を育成し最後は引き継いで自分は次の燃えている所へ、というのを三度ほどやれたので (若手がめちゃくちゃ優秀だったというのが大きいですが) 自分の中ではここだけは満足しています。

じゃぁなんで辞めるのか

若手に引き継いで回った結果やることがなくなった (あんまりやりたくない仕事ばかりになった)というのが大きな理由です。 自分がやるよりは若手の成長機会や実績にした方がいいよなって思ってたら (いまでもそれは正しいと考えています ) 、いつの間にか雑務やマネージメントばかりになって技術者としての自分を維持できるかどうか不安になってしまったんですね。

もっと多くのプロダクトとエンジニアがいれば際限なく放牧民のようにプロジェクトを転々としていけたんでしょうが、まだそれほどでもない部署でした。

ミスマッチしてきたので辞めたということになります。

まとめ

結論、本当にお世話になりました!!! お疲れ様でした!!!

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また別途ブログに書くんですが、技術書典に出店します!

前職にて下記の記事を書きました。

tech.recruit-mp.co.jp

正直言うと、今見ると厳しいな...と感じる部分が多くあります。 また大枠でしかないので、これだけだとわからないことも多くあるでしょう。

この記事から、もう3年経とうとしています。

この3年間で、僕が使った新しい技術や考えを豊富に取り込んだものを、記事ではなくて一冊の本に仕立てあげます。 先日下記のツイートをしました。

僕の中では結構いいねとかしてもらえたんですが、こういうレベルの実体験からしか得られなかったような知見をふんだんにぶっ込みます!

まだ少し先ですが、転職祝いがてら技術書典当日にぜひ く-45に寄って もらえたら嬉しいです!

以上、ありがとうございました!