アナログ金木犀

つれづれなるまままにつれづれする

キャリアパスどうするねん問題

釘宮です。こんにちは。

この記事は SHIROBAKO Advent Calendar 2017 の 二日目の記事です。昨日のkonifarさんの 武蔵野アニメーション総務 興津由佳の左眼について という記事からスタートしました。 ベスト・オブ・興津 はあれ一択ですよね。さすが、わかってらっしゃる。

さて。

キャリアパス悩みますよね。

なのでSHIROBAKOを見てみました。

なぜかというと、SHIROBAKOの主題を一言で表すと(浅はかかもですが)、 みゃーもりのキャリアパスどうするねん問題 に尽きるからです。1話から最後の方までのほとんど全ての要素がみゃーもりの「私って何をしていきたいんだっけ?」のヒントや刺激となっていて、最終話でみゃーもりが結論をだすいうのがSHIROBAKOの大きな流れなんです。

改めてSHIROBAKOを見ることで何かしら自分もヒントを見つけられないかなと感じて見直した次第です。

「飛ぶ意味ってなんなのかな?」

〈20話 - がんばりマスタング〉での会議での出来事でした。

この時みゃーもりの務める武蔵野アニメーションでは第三飛行少女隊というアニメを制作しております。

最終回が近づくにつれ、あるトラウマ的な事件をきっかけに主人公のパイロットであるアリアは飛ぶことをやめてしまいます。

しかし監督はじめ制作スタッフ一同はアニメの最終回では、なんとかそのトラウマを乗り越えてなんとか飛んでもらいたい。だけど原作ではまだアリアはそれを克服していない上、作者に連絡も取れない。その中でみゃーもりがぽつりと

宮森  「飛ぶ意味ってなんなのかな?」

と漏らし、そこから話が広がっていきます。

宮森  「飛ぶ意味ってなんなのかな?」

舞茸  「それは我々にとってなんでアニメを作るのか? みたいなことじゃないの?」

宮森  「あ、そっか!それだったらわかります!」

舞茸  「え、宮森さんはなんで作ってんの?」

宮森  「いや、質問の意味はわかるってだけで。作る意味とかは全然。」

:

宮森  「監督はなんでアニメ作ってるんですか?」

監督  「なんとなく?でも、やめられないんだよね。なんでかな」

舞茸  「僕だって、意味とかたいそうなことを考えてないよ。明日の締め切りだけこなしてたら何十年も経っちゃっただけでさ」

なべP  「なんでこんな仕事についちゃったかなぁ」

葛城  「僕は刺激かな。みる人に刺激を与えたいし、作ることで自分も刺激を受けたい」

この議題は、会議が終わった後も各所で広がっていきます。

りー  「自分にはやっぱり物語が必要なんだなって思うんす」

矢野  「面白いじゃないじゃないですか?」

安藤  「好きだから、以外にないっすね」

山田  「自分がここにいるっていうのを確認するため」

円   「次の作品をつくりたいから、今の作品を作ってるのかな」

佐藤  「(一丸となって完成を目指す会社の雰囲気が)好きだからかもしれません」

ここで終わると思いきや、次話 〈21話 - クオリティを人質にすんな〉のアバンにて各キャラクターの アニメを作り続ける理由 が一気に流れます。

木佐  「んー自己表現ってやつ?」

落合  「最終的におれがみたいものをつくりたいんだよ」

富ヶ谷 「ペクサーみたいな会社を日本に作りたいんだよ。いつか独立してやる」

荒川  「こどものころから塗り絵とかすきだったんだよね」

堂本  「好きなこと続けてるだけ」

河野  「だんだん面白くなってやめられなくなっちゃったんだよな」

大倉  「10才の少年がずぅっと俺の心のなかに住んでんダヨォ(酔いながら)」

久乃木 「さっがっ!」

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出典: http://ponpokonwes.blog.jp/archives/24023907.html

こんなにあるのかってくらいたくさんありますね。

ベテランか新人によっての偏りはあんまりなさそうでしたが、パターン分けはできそうです。

  1. なんとなく (なんで続けてるかはわからない)
  2. 好きだから
  3. 自己実現

(何気に久乃木の性が渋かっこいい)

これをエンジニアである自分自身に落とし込んでみると、 今までは〈なんとなく〉〈好きだから〉続けてられていたように思います 。それが、いつのまにか徐々にそれだけではモチベーションが保てなくなってきているようになってしまった。そしてそれゆえに「キャリアパス悩む」問題に直面しているのかなぁと思うわけです。

「安原さんはなんでアニメーターになろうと思ったの?」

〈8話 - 責めてるんじゃないからね〉にて我らが杉江大先生と僕の絵麻の会話にてドンピシャな会話をしています。

杉江  「安原さんはなんでアニメーターになろうと思ったの?」

絵麻  「絵を描くのが好きだからです」

絵麻  「それだけじゃいけませんか」

杉江  「好きな事をして食べていけるのは幸せなことだ。だけどそのうち描くだけじゃ物足りなくなってくる

杉江  「何か新しい目標が必要になってくるんだ」

絵麻  「目標……」

杉江  「世界中の子供たちが笑顔になってくれたら……僕はそう思いながら描いている」

絵麻  「私はそんな大それたこと全然思えません」

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出典: http://kagano443.blog.fc2.com/?no=792

擦れた絵麻も可愛いですがそこは飲みの席で語るとして、自分もまさに 物足りなくなってきてるのかなぁ と。

そういえば先の「なんでアニメを作り続けているのか?」の回答に、ちゃんと新しい目標を持ってる回答がいくつかありました。

逆に〈好き〉だけで長年やれてる人もいるので、やっぱり 物足りなくなるのかどうかは人による 、そして 僕は物足りなくなってしまった側の人なんだな と思いました。

「目先のことばかり考えてる時期はもう終わりだよ」

SHIROBAKO主人公みゃーもりは、初めから悩んでるのもあって 新しい目標を見つけないといけない側 だと考えられます。それを後回し後回しとしてきた結果とうとう最終回にて、、

ロロ  「これからどうしたいのか決まった?このままアニメを作りたいのか。作りたいとしたらなぜなのか?」

宮森  「んと、これからゆっくり考える」

ロロ  「あまったれんなー!」

ロロ  「目先のことばかり考えてる時期はもう終わりだよ

ロロ  「そろそろ少し高いところから遠くを見る時がきたんだよ」

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出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/43988621.html

そして宮森は結論を出すわけですが、気になる方はぜひ1話から見てみてくださいませ!!!!!!

また自分の話に戻すのですが 目先のことばかり考えてる時期はもう終わりだよ というセリフにはぐさっと心臓を刺されました。。。

ということで自分も後回しにせずにじっくり考えて見ました。

いきなり過程をすっ飛ばしますと、自分はやっぱり ものづくり をしたいんだなぁと。それもただ作っていたいわけでなく、売り上げがどうこうとかじゃなくて、 ひたすらユーザーへの価値を第一に考えて、ほぼほぼそれのみKGI・KPIにおいて磨いてたら、売り上げもついてきたみたいなものづくりをしてサービスを育てたい。それをいくつも。 というのが本当にやっていきたいことだなぁと。

もちろん、ただの夢、理想かもしれません。でも、 これを実現したいがゆえにエンジニアしてるんだなぁと思うわけです。僕の場合は。

以下、所信表明です。

会社でそういうことをやるのが難しいし、いきなり起業だ!!って気は全くなく、こじんまりと少人数でそういう開発をやっていけたらと考えています。

まずは12月中にアイデアだしからこつこつやって1月からは早速開発を。

デザイン力だけ自分にはないので、上記のようなものづくりに共感できる人いたらこそっと言ってもらえるとすごくありがたいです!!!!

結論をまとめるとキャリアパスとしては、 自分が作りたい環境で作ってそのやり方でサービスが育つことを確認したい。(そしてそれを何回も繰り返したい。再現性あるものにしたい。) となります。

ただ、完全に会社で働く意味性が完全に抜けてるのでここはまた考えます。

「たどり着きたい場所がはっきりすると、やるべきことが見えてくるんだなぁ」

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やってくぞ!!!

まとめ

  • キャリアパスに悩むなら SHIROBAKO を見てみよう。至言がそこにたくさんある。
  • ユーザーファーストなこじんまりとした開発をやってくぞ
  • デザイナーさん、やってきましょう?

それでも見つからないあなたへ

SHIROBAKOの舞台である、ずかちゃんのバイト先の 「柗亭」。 この居酒屋は実在しており、月1ペースで言っているのですが、そこのトイレ飾られている 生きるのが楽になる まいにち蛭子さん(日めくり) , (日めくり)まいにち、修造! も結構な至言に溢れているので、柗亭に行くかカレンダーを買うのをオススメします。