アニメ業界では当たり前のことだが、僕らIT業界の人間からすれば宝のような情報があるのでは?
先日、SHIROBAKOの原画集を買いました。
今までこの類のものを買ったことはありませんでした。
というのも、買う意味とか用途とかを見出せなかったのと、自分がコレクションすることに対して興味を持っていないからです。
それでもこれを買ったのは、ただ単に原作が好きって感情が勝ったからです。
読んで気づいた
僕は安原えまというキャラクターが好きでして、彼女はメインキャラの一人なので、この本でもそれなりのページを占めています。
はじめは「おぉ、すごい!アニメと全く同じだ!」とか普通の感想だったんですが、数ページ見ていくうちに気づきました。
「どれも安原えまだ」
当たり前と思いましたか?僕もそう思います。
ただ、これが当たり前であることが実はすごいことなのではないかと思ったんです。
どれをみても同じキャラクターに見えるんですよ?
これをもし僕らがやるエンジニアがやるとしたら
コーディング規約のようなものを作ることになると思います。
ただ、顔だけだとしても目、髪型、鼻、口それぞれの特徴、位置をいろんな角度やいろんな表情で掛け合わせた通りのパターンができるわけです。
他にも体格とか服装とかもあるわけで。
明らかに情報が莫大すぎる。
そもそも同じ服を書くだけでも難しいことじゃないのか?とさえ思えてきます。
さすがにそこまでの規約のようなものを作ってはいないと思うんですが、じゃぁどうやってあの統一感を出しているのかさっぱりわかりません。
他にもどんどん疑問が湧いてきた!
例えばこの原画において気になるのは、新人はどうしてるかってのがすごく気になります。
先の統一感、腕のある人ばかりでやるのなら、多少は可能な気もするんですよ。
ただ、そうじゃないはずで、新人も入ってくるはずだと思うんです。
ある程度実力のある新人だけ取るとしても、一体どうやって戦力になるまで育てるのか。そのプロセスが気になります。
まだまだあります。
1話つくるだけでも100人くらいが関わってるという話を聞きました。
原画だけでなく、美術さんや動画さんなどがいるわけでこの各所連携って一体どうやってるのか。
制作の人がやってるのはわかるんですが、そのやり方。リテイクがでたときのリスケの仕方とか、気になることが絶えません。
さらにさらに、アニメを作るにあたって、キャラクタや舞台だったりの設定があると思うんですが、その粒度はどのくらいなのか?
その設定はどこで役にたつのかとか。
洗い出しきれないくらい湧いてきます!
アニメ業界では当たり前のことだが、僕らIT業界の人間からすれば宝のような情報があるのでは?
上にも書いてるのですが、明らかに僕らでは無理のあるようなことをやってのけてるわけなんですよね。
そして、こちらでいうアジャイルとかの手法論の話題が聞こえてこないってことはいい感じに枯れている固定されているのではないかと思うんです。
とはいえ、全て想像に過ぎないのでやはり聞き出したい!
きっと一朝一夕で取り入れることはできるものじゃないだろうし、目先の手法じゃないことばかりだと思うのですが、それでも参考になることばかりありそうな気がしてならないんですよね。
などとツイートしていたらこにふぁーさんがドワンゴの川上さんがジブリで鈴木敏夫プロデューサーに弟子入りしていた事実を教えてくれました。知らなかった。
@kgmyshin このへんです!たしか本も出てたような気がします!
http://t.co/kOy8PiFRI9
— こにふぁーあぁぁん? (@konifar) 2015, 8月 9
羨ましい。
なんとか誰かにお話させてもらえないものか。
ひとまずは設定資料集買うしかないかなと思いました。