就職活動を振り返る
まなしばさんの記事をみて、ふと自分の就職活動中の事を思い出したので書いてみる。
理科大の物理学部に入ったのは最終的に研究者になることが目標だったのだけれども、あぁこれは無理だと諦めたのが2年に入ってからだった。
実家の財力的に仕送りする体力もなく「生活費 + 学費」を「奨学金 + バイトの給料」ですべてまかなっており、となるとテスト期間など関係なく週5,6でかつ土日はがっつり働かなければならず、十分な(気が済むまでの)勉強時間の確保は難しかった。さらに大学院に入ったとすると研究室にこもる必要もあり、そうなるとバイトをする時間もとれなくなってしまう。ということであぁこれは無理だと思った訳だ。
研究者になるのが無理だとしたら、社会にでることになるのだからとすぐさま大学2年のころから就職活動を始めた。
いろいろな学びはあったのだけど、まとめると下記のような考えになった。
大企業に入った = 「安定」ではない。今の時代、大企業でさえリストラなどガンガンしてるし、これから数十年その会社がある保証はない。
「安定している状態とは?」の答えは「組織に依存せずとも個の力だけで生活できる状態」
個の力をつけるには、自分の成長の傾きが大きくなるような環境が必要。
自分の成長の傾きが大きくなるような環境とは裁量を広く持てる環境 -> 人数が少ない会社
ということで、僕の就職活動の会社選びの「軸」改め「フィルター」は「人数が少ない事」だけだった。 業界に関してはITしか考えてなかったのでそこは省く。
フィルターが一つだけだったので悩む事はひとつもなかった。受けた始めの会社ですぐ内定をもらえたのでそこに決定した次第である。
結論だけ見ると「安定」を求めて「人数の少ない会社」に入社したという不思議な展開だった。
就職した後に思った事も少し。
大企業に入ったからといって裁量が小さいわけではないということもわかった。
たとえば、ソフトウェアで何かものを作る場合、上流行程とか下流行程などあるわけなのだが、それを発注するのはやはり大企業な人なわけだ。 そして大企業の一部の人は上流行程から下流行程まで一貫してみることができるわけだが、中小企業はその行程のどこか一部分だけというのが大半。
そういう意味では、大企業でも十二分に成長できるんだなと思った。 あとはそこのポジションに行くまで耐えられるかどうかだと思う。
自分は30歳までに「組織に依存せずとも個の力だけで生活できる状態」になりたかったので、やはり大企業という選択肢は正しくなかったと思っている。
ガリガリ書いたけど、結局就職活動で重要なのは将来どうしたいの?ってことに尽きると思うと並々な意見を述べて終了とする。